コロナとサーモン
<サケ・マス特集>供給編/天然・養殖とも、不安抱え新年度入り
<サケ・マス特集>消流編/コロナ危機、カギは「家庭内消費」
引用元:日刊水産経済新聞(2020年5月11日)
こんな感じの見出しでサーモン系特集記事だらけだった日刊水産経済新聞様なのですが、
まぁサーモンといえばホントえらい目に遭いました(遠い目)
パンデミックで空輸が止まるってホント、そういうこともあるんですねえ・・・。
さて、不安煽る系の見出しではありますが、まぁざっと読んでの感想を言えば、
ウチでメインで扱ってるアトランティックサーモンについては、
先の心配あんまいらないんじゃないかな~ってとこですかね。
アトランサーモンは空輸頼みのフレッシュ商材主軸なわけですから、
その空輸がコロナで止まってどうにもなりませんってな話で、
ヨーロッパやアメリカはかねてよりの報道でご存知の通りの現状ですので、
いまだ物理的な問題は何ともなっていないわけではあります。
フレッシュがダメなら冷凍すればいいじゃないっていうのは当然の発想なんですが、
いかんせんフレッシュ前提の生産流通ラインから冷凍基軸にしよう、なんてのは
設備からなにから全く間に合っていないってのが
ノルウェーやチリといった産地の現状なんですね~。
日本国内で見れは、外食需要の落ち込みから、
消費も当然つられて減って3/4程度になっております。
とはいえ、世界的に見れば需要拡大の続いているサーモン市場ですので、
全体的な生産量はむしろ増加傾向という話。
2020年も増産見込みだというのだから、
サーモン市場って強いな~って感じですねホント。
まぁそういう地力のある市場なので、様々な問題点はやがてクリアされて、
流通の正常化にはどんどん動いていくんでしょうねえ。
まだまだコロナの影響でどうなるか分からない要素は大量にありますよってとこですが。
それにしても、国内の養殖マス類やイクラについての記事など充実してまして、
なかなか読みごたえのある特集内容でした。