なぜノルウェーのサバはいつでも脂が乗っていて美味しいの?
皆さん、ノルウェー産のサバって食べたことありますか?
まぁあんまり意識していなくても結構食べていたりはするんですけどね~。
この時期、サバって産卵後で、どうしても身が痩せ気味だったりはするんですが、
ノルウェー産サバは安定して脂が乗っていて、
とりわけ、お弁当なんかの素材には欠かせない存在になってますよね~。
そのノルウェーのサバですが、いくら冷たい海に生息しているからって、
年間を通じて脂が乗っているわけではありません(産卵するんだから当たり前ですね)。
3~6月がその産卵期にあたり、卵に栄養を割いているため身が痩せた状態です。
産卵後の7月頃から、エサをたくさん食べて脂肪を蓄えていき、
秋になると脂肪量のピークを迎えます。
さて、なぜいつでも『ノルウェーのサバは脂がのって美味しい』のか、
その答えは、「脂が乗った時期以外はサバを獲らないから」です。
ノルウェーでは年間に漁獲できるサバの量が漁船ごと厳格に決まってます。
(いわゆるTACとかIQとかいう管理方式のことです)
参考:(水産庁)ノルウェーの漁業及び漁業管理について
個別に限度量があるわけだから、
価格が高くなる時期にサバを獲る方が有利になる仕組みなわけですね~。
必然的に、高くて売れる美味しいサバ以外は獲らない、となるわけです。
そのノルウェーのサバ、最大の市場は日本なんです。
日本は輸入サバの9割以上がノルウェー産で、すごいシェアですね。
ノルウェーで凍結加工されたものが通年日本に入ってきています。
日本で一年中美味しいサバを食べられるのは、こうした理由があるからなんですね~。
ちなみに、新型コロナの影響で全体に落ち込んだ魚の輸入量ですが、
なんとサバは小売向けの需要が逆に伸びて、輸入量が増大してるんですね。
サバ、おそるべし・・・。
ノルウェーのサバの美味しさの根底には、資源管理を徹底した漁業システムがあるわけですが、
こういった取り組みがなければ、日本からも美味しいお魚料理が少なくなることでしょう。
海の恵みに感謝をしてお魚をいただきましょうね!
(アイキャッチ画像)zukkingndkzkさんによる写真ACからの写真