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「カレイ」があまり養殖されない理由 

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古くから日本人に愛され知名度の高いヒラメとカレイ。いずれもカレイ目に属し互いによく似ており「左ヒラメに右カレイ」といった見分け方も耳馴染みがあると思います。しかし、漁業的なな観点から見ると大きく異なっている部分があるのです。まず、ヒラメは盛んに養殖が行われています。ピーク時からは減少しているものの、今日でも年間6000t以上生産されており隣国韓国や中国で養殖された個体の輸入も多くなっています。その一方でカレイはヒラメのように盛んに養殖されているとは言えない状況にあります。

ヒラメとカレイはとても良く似ていますが「食性」という点に注目すれば異なる点が多いです。ヒラメは鋭い牙があり獰猛なフィッシュイーターでカレイは口が小さく牙はなく底生小生物を主食としています。この食性は成長速度にも関係するとさておりヒラメは3年ほどで40センチ程度に成長する一方でカレイは同期間で20センチほどにしかならないと言われています。

この成長速度の差がそのまま養殖採算性の高さ・低くさにもつながるのです。また刺身や寿司ネタとして高級魚のイメージが強いヒラメと比べるとカレイは唐揚げ・煮付け用の安い惣菜魚としてのイメージが強く高値をつけにくいという理由もあります。このこともまた養殖が盛んではない大きな理由のひとつと言えるでしょう。

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